引越しをすると、必ずといって良いほど「不用品」がでて、処分に困ってしまうという経験がある方は多いのではないでしょうか。
荷造りをしている過程で、長年袖を通していない衣類や、古くなった家電、新居の間取りに合わない家具など、引っ越しを機に処分するものは案外多いです。
しかし、引っ越しゴミで出る不用品は、さまざまな品目に分かれているため、それぞれどう処分すべきか迷ってしまう方も少なくないでしょう。
毎日、仕事や家事育児に加えて、引っ越しの準備を進めながら、不用品の処分まで進めるのはなかなか大変です。
処分方法を把握していないと、引っ越しの日程に間に合わず、不用品も新居に持っていくことになりかねません。
そこで今回は、引っ越しででた不用品の処分方法についてご紹介いたします。
これから引っ越しを考えている方は、不用品の処分方法を事前にしっかり確認し、引っ越し作業が円滑に進められるよう準備しましょう。
引っ越しに伴い出る不用品は、家具家電や衣類など、種類が幅広いです。
不用品というと、全部まとめてゴミとして処分するのも間違いではありません。
しかし、ゴミとして処分せず、買い取りや売却を検討した方が得する場合もあります。
また、ゴミとして処分する場合も、品目によって捨て方が異なるため注意が必要です。
引っ越しででた不用品を処分する方法は、主に6つあります。
引っ越しゴミの品目によっては、自治体が回収する「家庭ゴミ」として処分が可能です。
ゴミの出し方については、自治体によってルールが異なりますが、基本的には「一辺の長さが30cm以内のもの」であれば、家庭ゴミとして処分できる地域がほとんどです。
ただし、「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「資源物」にどういったゴミが対象となるかも、自治体によって違いがあるので、事前に確認しておきましょう。
今回は、東京都世田谷区のゴミ出しルールを参考に、家庭ゴミとして処分できるものを以下にまとめました。
<家庭ゴミとして処分できるものの一例>
品目 |
対象となるゴミの例 |
可燃ゴミ |
生ゴミ、木くず・枝、紙くず(写真も含む) プラスチック製品(カップ麺の容器やお菓子の包装など) ゴム、皮製品、かばん、ベルト、小物類など |
不燃ゴミ |
ドライヤー、電話機、延長コード、フライパン、なべ やかん、金属製品(フォーク、スプーンなど) 蛍光管、鏡、皿などの投機類、スプレー缶、ライターなど |
資源物 |
新聞紙、段ボール、雑誌、カタログ チラシ、お菓子などの空き箱、ガラスびん、缶など |
参考元(https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kurashi/004/001/003/d00007026.html)
上記に該当しているものは、基本的に家庭ゴミとして処分できることが多いです。
家庭ゴミとして捨てることができれば、別途処分料がかかることもありません。
経済的にも一番負担が少なく処分できるので、家庭ゴミとして出せるものは、収集日に袋へまとめて出しておきましょう。
自治体が回収するゴミは、可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源物といった家庭ゴミのほか、粗大ゴミもあります。
基本的に、粗大ゴミは、家庭ゴミとして処分できない品目や、一辺の長さが30cmを超える大きな不用品が対象です。
引っ越しででやすい、食器棚やテーブルなどの大型家具、カーペット、布団、掃除機などの小型家電は、すべて粗大ゴミの対象となります。
粗大ゴミについても、自治体によってルールが異なるので、公式ホームページで事前に確認しておきましょう。
<引っ越しででた不用品を粗大ゴミとして処分する流れ>
粗大ゴミは、事前に受付を済ませて予約を取る必要があります。
引っ越しででた不用品を粗大ゴミに出す手順を以下にまとめました。
1. 粗大ゴミ受付センターへ連絡する(電話またはweb申込み) 2. 回収の日程や場所、予約番号を確認する 3. コンビニなどで、処分料金分のリサイクル券を購入する 4. リサイクル券に必要事項(名前や品目など)を記入し、不用品に張りつける 5. 収集日当日の朝8時までに、指定された回収場所にだしておく |
収集料金は品目によって異なります。サイズが大きいほど収集料金も高くなるので、たんすでも400円~2,000円程度と幅広いです。
ただし、粗大ゴミは自治体が回収するものなので、処分料金は基本的に1000円以下のものがほとんどです。
安く不用品を処分できることが粗大ゴミ最大のメリットと言えます。
ただし、粗大ゴミの収集は希望の日程を選べないことが多く、処分までに時間がかかるため、引っ越しまで日程がない場合は難しいです。
粗大ゴミとして処分する場合は、引っ越し当日までに間に合うよう、事前に準備を進めておきましょう。
(参考元:
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kurashi/004/001/004/d00022581.html)
引っ越しまでスケジュールに余裕がない、不用品が多すぎて自力で処分するのが難しい、といった場合は、不用品回収業者に依頼をするのも1つの手です。
不用品回収業者なら、自宅まで不用品を引き取りにきてもらえるので、自分で処分する必要がありません。
また、ゴミや不用品の分別や、搬出も一切しなくて良いので、急ぎで処分したい方や手間を省きたい方にぴったりです。
ただし、処分料は少し割高になります。
業者によって料金にも違いはありますが、処分するものが1つ2つの場合、割高になることが多いのです。
処分するものが多い方がお得に処分できるので、引っ越しに伴い大量の不用品がでた人は利用も検討してみましょう。
引っ越し業者によっては、不用品の買い取りサービスを行っているところもあります。
不用品がたくさん出た場合、引っ越し作業を進めながら、不用品の処分を同時進行するのはなかなか大変です。
引っ越し業者に、不用品の買い取りも一緒にお願いできれば、処分する手間も省けるうえに、臨時収入を得られる可能性もあります。
不用品を売却して得たお金を引っ越し費用に充てれば、出費を浮かせることができて一石二鳥です。
不用品が多くでそうな場合は、不用品の買い取りと引っ越し作業をセットで依頼できる引っ越し業者を探してみると良いでしょう。
まだ使える家具家電やブランドの服などは、高値で売れる場合もあります。
不用品が高値で売れれば、その分引っ越し費用に補填できるので、処分を考える前に、まずは売却を検討しましょう。
引っ越しでた不用品を売る場合は、リサイクルショップやフリマアプリが便利です。
まとめて一気に売りたい場合はリサイクルショップ、時間に余裕があり、できるだけ高値で売りたい場合はフリマアプリを利用してみましょう。
処分する、売却するほか、人に譲るという手段もあります。
家具や家電は処分するのにお金がかかりますし、自分で搬出するのも大変です。
もらってくれる人がいれば、自宅から運び出すのも手伝ってもらえますし、処分料もかかりません。
なにより、今まで大切にしていたものを使ってくれる人がいると、気持ちよく手放すことができます。
友人や知人で貰い手が見つからない場合は、SNSや譲り合いサイトを活用して、もらってくれる人を探すことも可能です。
引っ越しででた不用品は、「捨てる」「売却する」「譲る」といった3つの手段があります。
どんな処分方法でも、手放すまでにはある程度時間がかかるため、引っ越しに間に合うよう事前に準備を進めておくことが大切です。
新居に不用品を持っていくことにならないよう、効率よく処分できる最適な方法を選びましょう。